〈試読レビュー〉MF文庫J「ようこそ実力至上主義の教室へ」7巻!!
MF文庫J「ようこそ実力至上主義の教室へ」7巻の試読レビュー!!
※1~7巻(試読部分)のネタバレを含みますのでご注意ください。
※ネタバレなしの作品紹介をご希望の場合は、以下をご覧ください。
ようこそ実力至上主義の教室へって?
著者:衣笠彰梧
イラスト:トモセシュンサク
2学期も終了間近の12月半ば、Dクラスを裏で操る存在Xの特定のため、Cクラス龍園の執拗な調査が開始された。高円寺までもが疑いの対象となり、ターゲットが絞られる中、ついに龍園の魔の手は軽井沢恵に迫り……。
そのような状況で清隆は唐突に茶柱先生に呼び止められる。珍しく弱気な表情の茶柱が案内した先にいたのは――「既に退学届は用意させてある。校長とも話がついている。後はおまえがイエスと言えばそれで終わりだ」「あんたの命令が絶対だったのはホワイトルームの中での話だろ。あの部屋はもうない。命令を聞く必要もない」退学を迫る清隆の父親、そして学校の理事長から、秘められた高度育成高等学校のシステムが語られ――!?
龍園との決着の行方
”あらすじ”に清隆父が登場し、”高度育成高等学校のシステム”が理事長から語られるということで、龍園との決着は7巻に収まりきらないのでは?とも噂されていました。しかし、目次を見る限り、龍園との決着は描かれそうな予感です。
「龍園翔の独白」、「真冬の足音」、「再会と別れの知らせ」、「非常識」、「決着の刻」、「交錯する思い」、「龍園が得るもの、失うもの」。
上記が7巻の目次で、「決着の刻」の章がP183より始まります。amazonの書籍情報によると、7巻は328ページですので、中盤過ぎという位置。”高度育成高等学校のシステム”の説明部分は「再会と別れの知らせ」でしょうから、7巻では頭出し程度の描写なのかもしれません。
とうとうCクラスとの戦いに決着がつく、注目の新刊になりそうです。
7巻あらすじレビュー
龍園は”ホワイトルーム”出身ではない?
試読で確認できる範囲「龍園翔の独白」において、龍園が普通に小学校に通っていた描写があります。綾小路と同じ誕生日の為、”ホワイトルーム”出身者かと噂されていましたが、ミスリードだったのかもしれません。
世界を「実力」と「暴力」で支配し、全てをひれ伏してきた龍園。彼は、”敵が存在しない”ということに退屈を覚えているようでした。
7巻のエピローグは「龍園が得るもの、失うもの」。彼がどのような形で決着を迎え、今後どうなるのかが気になります。
12月時点でのクラスポイントについて
「真冬の足音」に記載されていた情報によると、12月頭の時点では、Dクラスは262ポイント、Cクラスが542ポイントで280ポイントの差があった状況。その後、ペーパーシャッフル試験で、Cクラスと直接対決したDクラスは勝利。Cクラスの100ポイントがDクラスへ移動し、その差は80ポイントへ。
さらに、Cクラスに重大な違反行為があり、マイナス100ポイントという大きな罰則が発生。単純計算だとDクラスが20ポイント逆転したことになり、三学期から清隆たちはCクラスへと昇格する可能性が高くなりました。
ただ、Cクラスに昇格したとしてもポイントは362ポイントの状態。BクラスとAクラスの現在のポイントは不明ですが、できれば7巻でもポイントを稼いで差を詰めておきたいところです。
三学期からのCクラス昇格は、龍園との決着に大きく左右されますので、どのような決着が待っているのか、読むのが待ちきれません。
以上、7巻の試読部分についての考察とレビューを書かせていただきました。新刊も見ごたえのある内容になりそうなので、楽しみです。
今回も長文をお読みいただきまして、ありがとうございます。