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《内容ネタバレ》ガガガ文庫「弱キャラ友崎くん Lv2」をレビュー!!

ガガガ文庫弱キャラ友崎くん Lv2」!

ネタバレありで、本作についてレビューします。

※ネタバレなしの記事を希望される場合は、以下の記事をご覧ください。

tino-review.hatenablog.com

弱キャラ友崎くん Lv.2 (ガガガ文庫)

2巻内容ダイジェスト

日南の教育により、クラスに溶け込み始めた友崎。中村の友人である水沢に休日の外出に誘われ、日南と泉の二人を加えた四人で買い物に出掛けることに。友崎は中村への誕生日プレゼントを一緒に選ぶという名目で、泉を自分で誘うことに成功します。

大宮駅前に集合した四人は、早速プレゼント選びを開始。途中泉から、日南と水沢が付き合っているという噂の存在を聞き、友崎は動揺します。その後、三人の会話力の高さに圧倒されながらも、何とか日南からの課題、”2回自分の提案を通す”を試みる友崎。なかなか上手くいかないものの、水沢にワックスの使い方を教えてもらったりなど、少しずつ場の空気にも慣れていきます。

結局、日南からの課題は達成できなかった友崎ですが、自身の見た目がオタク時代からかなり変化してきていることに気付き、手ごたえを感じ始めます。日南から、集団行動における「発言力の強い人間の説得」「利害関係の一致」の重要性について聞かされ、水沢を見習うように言われた友崎。しかし、日南が水沢を認めている事実を突きつけられた友崎は、複雑な気持ちになります。

学校では生徒会が三年生から二年生へと引き継がれる時期。日南が生徒会長へ立候補する中、七海も立候補を表明します。七海が生徒会長へ立候補したことについて、菊池さんは思うところがある様子。友崎は菊池さんへ詳細を尋ねるも、教えてはもらえませんでした。

日南から会議の回数を減らすことを告げられた友崎。本当は友崎を自分の推薦人にしようと考えていた日南ですが、七海が立候補したことで方針を変更。友崎に七海の推薦人になるように指示します。しかし、七海には既に推薦人がおり、断られてしまった友崎は、しばらく自習期間となります。

選挙期間に入り、日南と七海はそれぞれ校門前などで演説を開始。しかし、日南の圧倒的な人気に形勢は誰の目にも明白な状態。日南自身も友崎に「七海に負けることはない」と言っていたことから、友崎のゲーマー魂に火が付きます

七海のブレーンとして、彼女の選挙活動を補佐することになった友崎。七海も友崎と同じく”日南を倒したい”という目的で立候補していたため、二人の利害は一致。七海は、運動でも勉強でも日南に負けて二番手なことに対し、強いコンプレックスを抱いていました。二人は選挙で本気で勝つため、各部活に根回しを開始します。

一年生には”クーラー設置”を餌に票集めを実施。運動部を中心に手堅い票を集めて、55%を獲得する選挙活動を展開します。更に、演説本番にトラブルを装ったアドリブの対応劇を混ぜることで、”空気”を七海に傾けさせるような仕掛けを施します。

生徒会長選挙の演説当日、日南は”クーラーの全教室設置”を公約に組み込むことで、友崎と七海の一年生票を完全に奪い取ります。笑いをも交えた日南の完璧な演説は、友崎の考えた七海の演説の完全上位互換。しかし、七海は諦めずに、友崎の準備していたアドリブ劇で善戦し、選挙戦は終了しました。

生徒会選挙の結果は、日南が456票、七海が131票と、友崎・七海側の惨敗という結果に。七海はあっけらかんとしているものの、友人の花火は七海を心配します。

生徒会選挙後、七海は日南に対抗して陸上部の練習量を増加。練習量を増やしたにも関わらず、日南に勝つことのできない七海は、少しずつ様子が変になっていきます。そして、とうとう精神的にも肉体的にも疲れ切った七海は、陸上部を辞める決意をします

陸上部を辞めた七海を誘って、花火と友崎は一緒に帰宅。花火が七海のことを”自分のヒーロー”と評し、”世界一のバカ”の称号を与えます。花火に勇気をもらった七海は元気を取り戻し、翌日から陸上部へ復帰。七海は、友崎と花火、日南に仲直りとお詫びの印としてハニワのキーホルダーをプレゼントします。

”一番”に拘るべきか否か?

”常に一番に拘る”日南と、”一番でなくても良い”と考える友崎。同じアタファミのトッププレイヤーながら、根幹部分で別方向の考え方を持っていることが分かりました。

現状は日南から人生のルールを学んでいる友崎ですが、成長した彼自身が出した答えを、逆に日南に教える日が来るのかもしれません

まだ弱キャラな友崎ですが、今後が楽しみな作品です。

1巻ネタバレレビュー

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