《内容ネタバレ》「冴えない彼女の育てかた」4巻をレビュー!!
富士見ファンタジア文庫の名作!「冴えない彼女の育てかた」4巻をネタバレありでレビューします!
※「冴えない彼女の育てかた」4巻のネタバレを含みます。ご注意ください。
※作品未読の方は、以下の特集記事をご覧ください。
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4巻内容ダイジェスト
シナリオと原画がある程度進んできたところで、ゲームの組み立てが全く手付かずな状態だと発覚。安芸がスクリプトを担当することになり、スクリプトの勉強を開始します。
お風呂シーン(覗き役:美智留、覗かれ役:安芸)から新ヒロインの美智留が登場。バンドを結成していたのが親にバレてケンカし、安芸の家へ逃げ込んできたそうです。年に2回は会う、露出過多の元気系親戚ヒロイン。
美智留が安芸の自宅へ来てから1週間後。安芸へのメールをたまたま加藤さんが見てしまったことで、サークルメンバーにも美智留の存在がバレることに。実は美智留と安芸は同じ日(12月18日)に産まれたことも発覚し、英梨々は幼馴染としての格の差に撃沈。従兄弟との関係を詩羽先輩に詰められますが、加藤さんも2巻の圭一くんエピソード時の安芸のセリフを引用改変して追撃。
「同い年のイトコってさ、あまりにも頑強な恋人フラグだと思うんだけどどうかな?」
引き続き安芸の家に居候している美智留。偶然、美智留のオリジナル曲を聞いた安芸は、美智留をサークルの音楽担当にすることを決めます。
美智留を音楽要員として迎え入れることにした安芸は、早速他のメンバーとの顔合わせをセッティング。会話の流れで美智留と安芸の過去のエピソードが披露されます。山奥で足を挫いた美智留を探し出し、おんぶして家まで連れて帰ったという、以前、安芸が加藤さんを責め立てていた際の内容と丸かぶりだったことから、加藤さんは静かに怒ってPCハードディスクのデータを吹き飛ばしてしまいます。
美智留が家族と相談して決めたバンドを続ける条件は、安芸がマネージャーを引き受けること。安芸も美智留にゲーム音楽を担当してもらいたいため、両者の思惑は平行線に。言い合いになりつつも、美智留は安芸へ「他のサークルメンバーは、安芸くんに無理に合わせているように見えた」と伝え、不信感を煽ります。安芸も、今のサークルの状況は歪なのかもしれないと迷い始めてしまいます。
結局、加藤さんへ相談することにした安芸。電話しようとした所で、加藤さんからスクリプトが組まれたシナリオデータが送られてきていることに気付きます。非オタの加藤さんも、安芸のスクリプトの本を借りて勉強し、積極的にゲーム制作へ参加してくれていることを知って、安芸に迷いはなくなります。加藤さんと相談して、美智留さんをサークル加入させるための策を練ります。
実は美智留以外の3人がオタクだったことが分かり、安芸の策略で気付けばオタク界デビューさせられた美智留。最初は安芸に怒りますが、結局ライブが盛り上がって大円団。ゲーム音楽も担当することになりました。
また、ライブハウスからの帰り道、加藤さんと英梨々はそれぞれを名前呼びすることを約束し、親友になります。
HDD初期化事件について
美少女ゲーム『みずいろ』には、初回プレス版をアンインストールするとHDDが初期化されてしまう伝説のバグがあります。今回のネタ元かと思いますが、安芸のPCの場合は、事故だったのか加藤さんの故意なのかは不明です。
加藤さんと英梨々の友情が成立
英梨々からの申し出により、加藤さんと英梨々は親友になりました。ただ、英梨々は安芸が好きで、加藤さんもメインヒロインポジションを譲る気がない以上、後に揉めることは必然。詩羽先輩も分かっていたから、加藤さんに助言してくれたと予想できます。
英梨々はこの時点では気付いていないようですが、加藤さんの方はある程度覚悟を持った上で親友になることを選んだように読めました。
加藤さんのサークル内ポジションが変動
4巻は美智留の加入がメインのストーリーになっていますが、スクリプト及び演出作業で加藤さんがサークルの作業へ本格参戦したことも重要です。
実際のゲーム作りでは、今まで殆ど参加できていなかった加藤さん。地味ですけど、加藤さんが積極的にサークルへ参加している数少ない描写です。
3巻からまた少し関係性に変化が生まれ、後々最大の恋愛的なライバルになる二人が親友となりました。
葛藤しつつも親友となる加藤さん、心配して助言する詩羽先輩、どこまでも真っ直ぐな英梨々。3人のそれぞれの想いが細かく描かれていて、良いエピソードだったと思います。
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