《内容ネタバレ》「冴えない彼女の育てかた」3巻をレビュー!!
富士見ファンタジア文庫の名作!「冴えない彼女の育てかた」3巻をネタバレありでレビューします!
※「冴えない彼女の育てかた」3巻のネタバレを含みます。ご注意ください。
※作品未読の方は、以下の特集記事をご覧ください。
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3巻内容ダイジェスト
加藤さんの髪型がショートボブからショートポニーに変化。安易なメインヒロインの髪型変更に裁判が実施。最終的に、加藤さん自身が安芸の主観で判断(新しい髪型似合ってる?)するように進言するも、ヘタレた安芸は何も言えませんでした。
懐き系後輩の新ヒロイン出海が登場。3年前に名古屋へ引越すまで、安芸のオタク弟子として一緒に遊んでいたそう。現在はリトラプの同人誌製作をやっており、夏コミでも出店予定で、安芸に2枚サークルチケットをプレゼントします。
冬コミのギャルゲー出品に、安芸の昔の友達で出海の兄である伊織も参戦。大手サークル『rouge en rouge』の代表として、英梨々に原画のオファーを出したことなどを伝え、安芸へ宣戦布告します。
出海の夏コミブースを手伝いに来た安芸と加藤さん。何気なく出海の作品を見た安芸は凄まじい才能を感じ、居ても立ってもいられなくなり、宣伝用のポスターを作って作品を完売させます。それを見ていた英梨々は、①安芸のNo.1原画家のポジション、②リトラプ仲間の幼馴染ポジションの両方を出海に奪われたと思い、泣いて帰ってしまいます。
その後、詩羽先輩に事情を話し、英梨々との仲直りを手伝ってもらうことに。加藤さんから、リトラプに沿ったアプローチで英梨々と仲直りするよう提案があり、詩羽先輩がシナリオを作成して、安芸がセルビス役を演じることになります。
リトラプのセルビスイベントと同じシチュエーションで英梨々を外へ連れ出すことに成功した安芸は、過去について語り始めます。
オタク趣味の2人は小学校3年生の時に、いじめをきっかけに仲違い。安芸は嘘をつけないため正攻法で、英梨々は表と裏を使い分けて隠れオタクになることで、いじめを解消しようとしました。安芸は正攻法でオタクの居場所を勝ち取りますが、英梨々は結局戻ってこず、お互いに恨み・悲しみを残して決裂しました。
結局、今回も主張は平行線で仲直り出来ませんでしたが、英梨々はクリエイターとして安芸くんのNo.1を目指す決意をし、完全復活することとなります。
エピローグはサークルカットの作成。サークル名は『blessing software』:恵ソフトウェアに決定します。
TIPS
神岸あかり:To Heartのキャラクターで、お下げ髪からリボン髪へ途中で髪型をチェンジする。
ウタ姉:To Heartのタマ姉が元ネタ。アイアンクローが得意技。
加藤さんが出したメインヒロインでいる条件まとめ
①英梨々と仲直り
②英梨々と出海の仲直り
③サークルから誰も抜けないこと
④ゲームを完成させること
加藤さんの正妻力と英梨々の選択
3巻の加藤さんは、殆ど安芸と共に行動しつつ、適切な人を呼び出したり、最適なアドバイスをしたりと、多少毒気はありますが正妻力を発揮しています。あまり目立っていませんが、読み込むほど正妻感が凄まじいです。
また、英梨々は3巻で『安芸のNo.1イラストレーター』を目指す決意をしました。安芸くんは、ファン(信者)になったクリエイターを恋愛対象から除外する傾向があるので、皮肉にもこの選択が英梨々のメインヒロイン化最大の障害となります。
以上、2巻と比べてまた少し関係性が変化した3巻のレビューでした。
前回の詩羽先輩の過去に続き、英梨々と安芸の過去の確執が明らかになるエピソード。楽しく読ませていただきました。
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