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《内容ネタバレ》「冴えない彼女の育てかた」7巻をレビュー!!

富士見ファンタジア文庫の名作!「冴えない彼女の育てかた」7巻をネタバレありでレビューします!

※「冴えない彼女の育てかた」7巻のネタバレを含みます。ご注意ください。

※作品未読の方は、以下の特集記事をご覧ください。

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冴えない彼女の育てかた (7) (富士見ファンタジア文庫)

7巻内容ダイジェスト

冬コミ以降、英梨々と朝一緒に登校するようになった安芸。ただ、イラストの方は那須高原以来不調のようで、パッケージイラストはまだ完成しない状況。英梨々の様子にも少し違和感を感じています。一方、加藤さんは挨拶程度は交わすものの、接点を極力なくされています。

詩羽先輩のサイン会に参加するため、和合市に向かった安芸。サイン会終了後の詩羽先輩に、卒業後もサークルに参加して欲しいと頼みますが、詩羽先輩から現状の英梨々のスランプについて指摘を受け、もう一度、霞詩子として柏木エリと組みたいと希望を伝えられます。

伊織の呼び出しで、久々に会う二人。伊織は安芸へ"紅坂朱音"に注意するよう助言。また、何があってもサークルを続けて欲しいと伝えます。

伊織の態度に疑問を持ちつつ帰宅していると、ファミレスに加藤さんがひとりでいるのを発見。外から打合せのメールを送り、反応を確かめます。加藤さんは返信してくれませんでしたが、30分ずっとメールを見続けていました。

また仲直りできると確信した安芸は、帰宅して冬コミの自作ゲームをプレイ。加藤さんがとても細かな所までスプリクトや演出を設定してくれていたこに気付き、自分が加藤さんに何をしてしまったのか、何をしてあげたかったのかを理解し、これからどうするかを決意します。 

決意の朝、偶然会った英梨々から今後もクリエイターを続けるべきか相談されます。安芸くんは、「柏木エリの絵をこれからも見ていきたい」という結論を出します。また、加藤さんにもメールについて確認。気合いを入れ直して、新規プロジェクト『冴えない彼女彼女の育てかた(仮)』の企画書を作成開始します。

「当然だろ!俺のメインヒロインは、加藤…おまえだけだ!」

「加藤、お前さ、本当に…、blessing softwareのこと、好きでいてくれたんだなぁ…っ!」

安芸のプレゼンを受けて、今まで溜め込んできたものが一気に決壊する加藤さん。英梨々や詩羽先輩に対する嫉妬や安芸へのダメ出し、2ヶ月離れていた鬱憤など、全てを安芸に対して吐き出します

卒業式、詩羽先輩に会うため安芸くんは学校へ向かいます。加藤さんと練り直した企画書を提示し、新規プロジェクトへの参加を依頼。しかし、参加を断られ、英梨々と共に紅坂朱音のプロジェクトへ参加することを告げます。信じられない安芸は、英梨々に電話するも泣きながら謝られ、絶望します。

半月程家に引きこもった安芸は、探偵坂で運命の出会いをした時と同じシチュエーションで加藤さんと再会。安芸は、加藤さんと一緒にもう一度ゲームを作ること、加藤さんを最高のメインヒロインにすることを再び誓います

英梨々と詩羽先輩が新規プロジェクトへ参加するため、大阪へ向かう日。安芸は新幹線のホームへ2人の見送りに向かいます。安芸はサークルを大きくすること、大きくなったサークルで2人を雇い直すことを宣言。そして、2人も紅坂朱音に飲み込まれないようにと檄を飛ばします。

感動した英梨々は安芸の眼鏡を貰い、詩羽先輩はキスをしようとしていた英梨々の隙を突いて先に安芸のファーストキスを奪います

新学期、安芸くんはコンタクトで登校。プレゼントした眼鏡を英梨々へプレゼントしたことで、加藤さんに愚痴を言われます。そこへ、高校へ入学した出海が登場。新しいサークルの原画担当として、加入することになります。

それぞれの感情が激動するエピソード

今巻は安芸、加藤さん、英梨々の感情変化がとても大きな巻でした。 

冬コミ後》

安芸:加藤さんのことは気にしています。ですが、英梨々のことも女の子として意識しており、クリエイターとしての英梨々との折り合いに迷っている様子です。

加藤さん冬コミの時の怒りと今までの鬱憤が蓄積。

英梨々:安芸の近くに居られる喜びを感じつつも、クリエイターとしては現状の環境に違和感がありそう。

 《安芸くんと加藤さん仲直り後》

安芸:加藤さんは気になる女の子であり頼れる仲間。英梨々も女の子として意識しつつ、守っていきたいと思っている。

加藤さん:安芸は本音で話せて、一緒にいて嫌ではない異性。恋愛感情までは届いていないが、可能性はあるかな程度かと。ただ、英梨々も親友なので、今後安芸くんとどうしていくかは要検討。

英梨々:紅坂朱音のプロジェクトへ参加を決め、クリエイターとして生きることを決意。安芸とは別離することを覚悟

 《卒業式後》

安芸:加藤さんはメインヒロインかつ仲間で、いつも側にいてくれる気になる女の子。英梨々は詩羽先輩同様、崇拝するクリエイターとして、少し遠い存在に変化。

加藤さん:安芸は本音で話せて一緒にいて嫌ではない異性。以前よりも少し関係を近付けることに前向きな様子。英梨々とは絶交中

英梨々:安芸からは許して貰えたものの、微妙な気まずさは残る。捨て切れなかった分、まだ安芸への未練はありそう。

英梨々のフラグが全滅

紅坂朱音のプロジェクト参加により、英梨々の前巻からのフラグが一気にへし折られた印象です。仮に参加しなかった場合でも、英梨々がクリエイターを捨てられたとは思えないので、結局折れてしまうのかもしれませんが。

 

第一部が終わる巻ということで、関係性も大きく変化しました。加藤さんとの仲直りで読者を上げつつ、英梨々と詩羽先輩の離脱でどん底に突き落とすという丸戸先生のドSっぷりが光っていたかと思います。

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