〈試読レビュー〉角川スニーカー文庫「戦闘員、派遣します!」2話!!
11月1日に角川スニーカー文庫から発売予定の「戦闘員、派遣します!」2話をレビュー!
「このすば」シリーズの暁なつめ先生による新シリーズです!
※1話の試読レビューは以下になります。
戦闘員、派遣します!って?
秘密結社キサラギの世界征服は目前に迫り、主人公・戦闘員六号は贅沢な余生を想像していたのだが……上司A「次、異世界派遣だよ」→六号「うそん?」――不遇キャラたちが織りなす、異世界侵略バトルコメディ!!
2話内容ダイジェスト
近衛騎士団長のスノウに連れられて、城の最上階で王女クリストセレス=ティリス=グレイスと出会う六号とアリス。口の利き方をスノウに注意されるも、ティリスは気にしていない様子。
六号が元々指揮官の経験があることを知ったティリスは、六号にグレイス王国の部隊を率いて欲しいと依頼します。スノウも指揮官候補を王国に連れてきたことで、自身の名声を更に高められる可能性があると満足そうです。
そんな時、城の中庭に壊れたアーティファクトを発見。雨を降らせることのできる機能があるとのことですが、既に動かなくなっているそう。アリスは修理できる可能性がある、と言いアーティファクトを修理し始めます。
無事修理に成功したアリスですが、六号がパスワードを”お〇んちん祭り”に設定してしまいます。六号としては王女のリリスに祈りの際に唱えて欲しかったようですが、実際は王様が唱える可能性が高く、やらかしてしまったことに気付きます。
アーティファクトを爆破しようと二人で企んでいたところへティリスたちが現れ、彼らを拘束します。
拘束後、王様の前に引きずり出された六号とアリス。六号はスノウに罪を擦り付けて逃れようとしますが、結局ティリスに庇われて難を逃れます。スノウは二人を連れてきてしまった責任を取らされ、左遷部隊へと配属されることに。
六号の部隊の副隊長となったスノウに連れられ、部隊のメンバーを選別するために宿舎を訪れる二人。六号とスノウは前衛、アリスは回復要員となり、前衛一名と後衛の魔法使い一名を補充するのが目的です。
「武神、アレキサンドライト・グレイブニール」という80過ぎの爺さんに心惹かれながらも、「戦闘用人造キメラ、ロゼ」、「ゼナリスの大司教、グリム」を部隊へ加えることにします。
「戦闘用人造キメラ、ロゼ」はちょっと厨二感ただよう十四、五歳の痛い女の子。ただ、痛い雰囲気は開発者の教育方針で、本人的には恥かしがりながらやっているみたいです。彼女は食べ物の影響を受けやすく、魔獣の肉を食べることで特性をコピーできる能力があるとのこと。新たな”怪人見習い”に六号とアリスは興奮します。
「ゼナリスの大司教、グリム」は十八、九の車いすに座った女性。裸足のまま車いすに腰掛け、眠たげな瞳に青ざめた土気色の顔と、茶髪のストレート。少しヤンデレの入った地雷女な彼女は、不死と災いを司る邪神ゼナリスに仕えているそう。ちなみにパンツは紐パン。
メンバーを改めて見渡したスノウは、自身が左遷されたことを自覚。六郎に八つ当たりを始めます。スノウの余りの暴言に、六郎は何故かスノウの両胸をわしづかみして対応。
完全にキレたスノウに六郎が追いかけられているところへ、ティリスが訪問します。明日に任務があることを伝えられ、六郎たちの初陣が決まります。
初陣を前にしての六郎は、この世界では銃がまだ存在していない可能性をアリスに示唆。初陣で大きな手柄を立てて、アジトを作ることを目標にします。
(続きは10月17日更新予定とのこと)
カクヨム「戦闘員、派遣します!」リンク
地味に貯まっていく”悪行ポイント”
今回はいくつかのイベントで”悪行ポイント”が蓄積していました。
・雨を降らすアーティファクトのパスワードを”おちん〇ん祭り”に設定
・グリムのスカートをめくる
・スノウの両胸をわしづかむ
下ネタ及びエロネタで悪行ポイントは貯まっていくようです。各イベントでどの程度ポイントが貯まっているのかは不明ですが、のちのちのクライマックスで武器もしくは装備に替えられる可能性を考えると、楽しみです。
会話文がどちらのものか分かりにくい
本エピソードでペアを組んでいる六郎とアリスですが、二人とも口が悪いため、どのセリフがどっちの発言かがたまに分からなくなってしまいます。前後の文を読むことで、どちらの発言かは分かりますが、ちょっと読みづらさを感じました。
この二人はこれからも一緒に行動するはずですので、口調についてはちょっと修正して欲しいなと思います。
以上、2話試読部分についてレビューさせていただきました。
地の文がやっぱり面白くて、ぐいぐい読んでしまいます。六郎は「このすば」のカズマよりも大胆な性格で、見ていて清々しいです。
来週3話が公開されるようですので、楽しみに待ちたいと思います。
1話試読ネタバレレビュー
3話試読ネタバレレビュー