電撃文庫「叛逆せよ!英雄、転じて邪神騎士」の魅力をご紹介!
電撃文庫「叛逆せよ!英雄、転じて邪神騎士」について、ネタバレなしで魅力をご紹介!
叛逆せよ!英雄、転じて邪神騎士って?
著者:杉原智則
イラスト:魔太郎
英雄だって邪神王国復興したい! 邪神騎士にジョブチェンジをとげた<竜戦士>のちょっと難儀な冒険譚
邪神カダッシュをこの世に降臨させ、全土統一をもくろんだランドール王国。しかしその野望は達成寸前で六人の英雄によって阻まれた。 戦後、現状を探るべくランドールに赴いた英雄の一人<竜戦士>ギュネイ。そこで彼が目にしたのは、戦勝国による容赦ない略奪、狼藉や身勝手な戦後処理によって荒廃する国土と苦しむ民衆の姿だった。
見かねて手助けしてしまったギュネイは、うっかり救世主、<黒狼の騎士>として名を馳せてしまう。意外としたたかなランドールの姫や、かつて刃を交えた仇敵と正体を隠しながら共闘するのも一苦労、そして対する敵は以前は肩を並べて戦った戦友で? 英雄による邪神王国復興物語、開幕!
一つの壮大な物語が終わった後の物語
本作は既に英雄たちによって救われた世界の”その後”を描く物語です。 RPGやファンタジー小説などで、敵の拠点を攻め、敵側の重要なキャラクターを倒していきますが、彼らにもそれぞれの生きてきた道のりと、戦う理由があるはずです。 本作の主人公は、敵だったランドールの民が、略奪、狼藉に苦しんでいることを知ります。 一度世界を救った英雄が、本当の”正義”と”悪”をもう一度考え直し、どのような答えを出すのかが注目の作品です。
爽快なバトルファンタジー
前項でも触れさせていただいた通り、本作の主人公は既に一度世界を救っている英雄です。そのため、常人よりかなり強い戦闘能力を有しており、並大抵の敵では彼に勝てない状況。 最初から強い英雄のバトルは、爽快感と迫力があります。 英雄たちに敗北し、弱体化して略奪されているランドールの民を救うため、主人公は元味方側の”悪”と戦っていきます。
正体を隠す邪神騎士
本作のもう一つの見どころは、主人公が自身の正体を隠しつつ、ランドールの味方をしている点です。 ランドール側にしてみれば、自分たちを苦しめた敵ですので、主人公の正体がバレた際の、ランドール側の対応も気になるところです。 また、かつての味方も敵になりますので、他の英雄たちとのやり取りにも注目したいところ。
自国側とランドール側の両方を知った主人公が、最後に何を選択して、誰と戦うことにするのか。ランドール側で一貫して戦う可能性もありますし、第三勢力として両勢力と戦う可能性もあります。
この先にどんな展開が待っているのか、続きが非常に楽しみな作品です。
以上、今回も長文をお読みいただきましてありがとうございます。