角川スニーカー文庫「ミリオン・クラウン」!他サイトレビューをもとに作品について考察!
10月1日に角川スニーカー文庫より発売された「ミリオン・クラウン」!
今回はいくつかのレビューサイトのコメントを確認して、本作についてもう一度考察していきたいと思います。
※他サイトレビューの要点をまとめて記載しています。ネタバレもありますのでご注意下さい。
※ネタバレなしを希望される場合は、以下の記事をご覧ください。
ミリオン・クラウンって?
著者:龍ノ湖太郎
イラスト:焦茶
新暦307年、世は人類退廃の時代。東京開拓部隊の茅原那姫(かやはら・なつき)は、この星を支配する環境制御塔で発見された青年・東雲一真(しののめ・かずま)と出会う。
しかし記憶なし、常識なし、経歴不詳な一真に振り回されて!?
やがて全ての真実が明かされた時、一真の隠された力が解き放たれ、世界の命運をかけた人類最強戦力の闘いが始まる!
巨躯の怪物、天を貫く塔、十二の王冠種――人智を超えた勢力に挑むミリオンクラウンとは!? 人類再演の物語、此処に開幕!!
Amazonカスタマーレビュー(2017/10/9時点)
★★★☆☆ 3.3(4件)
Amazonカスタマーレビューへのコメントは4件となっています。
Amazonカスタマーレビューリンク
Amazon.co.jp:カスタマーレビュー: ミリオン・クラウン1 (角川スニーカー文庫)
高評価
・続きが気になる
・世界観が良く練られている
・SF系やポストアポカリプス系の好きな方にオススメ
低評価
・プロレベルに達していない
退廃的な世界観を好ましく思われた方は高評価の様子。角川系列ということで低評価にされている方もいらっしゃいましたが、これは作品には関係ありませんので記載していません。
技術的な指摘でプロレベルに達していないというコメントをされている方がいらっしゃいました。特に原因は書かれていないので、詳細は不明です。
読書メーター(2017/10/9時点)
読書メーターリンク
読書メーターには12件のレビューがありました。
高評価
・設定やネーミングが厨二心をくすぐる
・問題児シリーズとの共通の設定など
・世界観をシンプルにして物語が分かりやすくなった
・キャラが誠実で好感
・イラストに力が入っている
・イラストの演出には驚かされた
・ポストアポカリプスの世界観が素晴らしい
・熱いプロローグ
低評価
・イラストがいまいち
・説明部分が多い
高評価を出されているのは、ポストアポカリプスの世界観が好きな方や元々の問題児シリーズが好きな方の大きく分けて2パターンいらっしゃるような印象です。
問題児シリーズを好きな方の場合は、今までの設定や用語などから色々な考察が考えられて面白いかと思います。管理人はまだ「問題児たちが異世界から来るそうですよ?」の4巻途中までしか読めていないため、ミリオン・クラウンとのクロスオーバー要素などは全く分かっていない状況ですが、問題児シリーズを読み込んだ後、改めて「ミリオン・クラウン」を読むと新たな発見がありそうなので楽しみです。
一方、退廃的な世界観が好きな方も、問題児シリーズを読んでいらっしゃらなくても十分面白い内容になっているかと思います。ただ、世界観を描写するために説明的な文章が多くあり、そこに抵抗を覚える方もいらっしゃるかもしれません。
「ミリオン・クラウン」は最初から複数巻刊行される予定で作られた作品だと思いますので、1巻のエピソードはあくまでプロローグなのだと思います。1巻で完結するように作品を作ろうとすると、どうしても急ぎ足になったり設定が浅くなったりしがちです。そういう意味では、1巻の大部分を使って世界観を表現されているのは全く問題ないと思いますし、完結まで読んだ上で作品を評価すれば良いのかなとも思っています。
角川スニーカー文庫が全面バックアップして刊行された壮大な作品ですので、引き続き追いかけ続けたいタイトルだと感じました。
以上、今回も長文の記事にお付き合いいただきましてありがとうございます。
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