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MF文庫J「なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?」シリーズの魅力をご紹介!!

2017年7月にMF文庫Jより発売され好評だった「なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?」!

10月25日には2巻も発売される予定ですので、その前にネタバレなしで本作の魅力を紹介します!

なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?って?

なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか? 運命の剣 (MF文庫J)

著者:細音啓

イラスト:neco

「なんで誰も、本当の世界を覚えていないんだ……!」
地上の覇権を争う五種族の大戦が、英雄シド率いる人類の勝利に終わった時代。だがその世界は、少年カイの目の前で突如として「上書き」された。書き換えられた世界でカイが見たのは、英雄シドの不在により人間が五種族大戦に敗れた光景――ここでは竜や悪魔が地上を支配し、さらにカイは全ての人間から忘れられた存在になっていた。だが神秘の少女リンネと出会い、カイはこの書き換えられた運命をうち破ることを決意。英雄なき世界で、英雄(シド)の剣と武技を継承し、君臨する強大な敵種族に戦いを挑む。世界から忘れられた少年が「真の世界を取り戻す」ファンタジー超大作、開幕!

対他種族戦闘術を修めたストイック主人公

悪魔族、蛮神族、精霊族、幻獣族に人類が加わった五種族が存在する世界。主人公のカイは、五種族大戦が人類の勝利で終わった時代に生きていました。その世界では、かつて人類が大戦を戦い抜いた際に得た各種族の対処方法を戦闘術に落とし込んだ「四界戦闘式(アーツ)」と呼ばれる技術が存在します。

カイは悪魔の墓所に落ちた時の経験からアーツの習得を積極的に行っており、他種族と渡り合うための知識を持っています

真面目で空気が読めない鈍感系主人公のカイですが、アーツを使ったストイックな戦闘が厨二心をくすぐります!剣も銃も使え、肉弾戦まで可能な主人公はファンタジー系バトル作品で非常に魅力的な主人公だと感じました。

物語に散りばめられた多くの謎


本作には非常に多くの謎があります。これらの謎を主人公とリンネが解き明かし、「真の世界を取り戻す」のが物語の大目標となっています。少しネタバレになりますが、
なぜカイのみ世界の上書を回避できたのか?
英雄の「預言者シド」とは何者か?
世界輪廻を発動して世界を書き換えたのは誰なのか?
五種族の特徴を併せ持つリンネの正体は?
など、物語の核心となる謎はまだ何も明らかになっていません。元々本作は数巻構成の壮大なファンタジー作品ですので、1巻はまだまだ序章。ですが、多くの謎を読者へ提示し、今後の展開を楽しみにしてくれる内容になっています。

大技に頼らず努力で身に付けた「技」を駆使


本作の主人公カイは英雄(シド)の剣を使用することができます。ですが、カイは英雄の剣に頼りすぎず、自身で努力して身につけてきた四界戦闘術(アーツ)を駆使して敵と戦っていきます
"伝説の剣"的な最強の武器をもった主人公が、それを使ってスカッと戦闘を終わらせる爽快感のある展開も良いですが、主人公が努力して磨き上げた戦闘技術を駆使し強敵と死闘を演じる展開も、ファンタジーバトルものの小説としては面白いですよね!

 

以上、ネタバレを殆せずに本作の魅力を記事にしました。
本作はバトルシーンも多く厨二的キーワードも多いですが、今後の展開が楽しみな作品ですので、気になった方はぜひ手に取ってみてください。
今回も長文をお読みいただきましてありがとうございます。