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〈試読レビュー〉GA文庫「3年B組 ネクロマンサー先生」!!

GA文庫の新作「3年B組 ネクロマンサー先生」!

公式の試し読み部分について、レビューさせていただきます。

3年B組 ネクロマンサー先生って?

3年B組 ネクロマンサー先生 (GA文庫)

著者:SOW

イラスト:がおう

ネガティブ&性悪すぎて、逆に名教師!?SOW先生、GA文庫参入作!!

「というわけで、俺を魔王軍に入れてくれ! そして人類を滅ぼそう!!」 暗黒式魔導師クトゥーは勇者の仲間だったが、 その女勇者レティシアにフラれたショックからパーティーを離脱。 そのまま魔王に直接リクルート!?

「それなら、君にピッタリの仕事があるんだよ~」 魔王は過激なクトゥーを持て余し、彼に与えた役職は、 気まぐれで創っちゃった学校の教師!! しかし、担当クラスは人類文化に憧れる落ちこぼれの低級魔族ばかり……

「お前らを人類廃滅の使徒にする! 」 「「ええ~っ面倒くさい人きたー」」 激ネガティブなクトゥーの腐りきった性根と型破りな授業が、 生徒たちの心を育み、彼らの才能をグングン伸ばす!? これは、後世に『闇統べる者』と讃えられし、 伝説の教師の授業記録である。

魔族の学園コメディ作品

本作の主人公クトゥー・アインデルセンは、暗黒式魔導を極め、勇者パーティーにも参加していた英雄の一人。ただ、暗黒式魔導の使い手は、道を究めれば究めるほど、人から全くモテなくなるという副次効果があるとのこと。

人生でぼっちを続けてきたクトゥーにとって、勇者レティシアは自身に唯一手を差し伸べてくれた最愛の存在。しかし、勇気を振り絞って告白した結果、玉砕してしまいます。

勇者にフラれた腹いせに、人類を滅ぼすことにしたクトゥー。魔王に直談判し、人類を滅ぼすための精鋭の育成にとりかかります。

クズだけど憎めない主人公

勇者にフラれてしまったことをきっかけに、人類を滅ぼすことを決意したクトゥー。クズですが、なんとなく憎めない可愛げのある主人公になっています。

何故か敵側である魔族の方に常識人が多く、理不尽でクズなクトゥーを、なんとか宥めようとしている姿はコミカルで面白いです。

彼が、常識のある魔族たちにどのような影響を及ぼし、どんな教師になっていくのか非常に続きが気になります。更に、口絵には、勇者パーティーの精霊魔導士ガルディナから生徒たちを守りつつ、ドラゴンゾンビを召喚するクトゥーも描かれており、興味をそそられます。

シリアス要素少なめの学園コメディファンタジー

世界観としては富士見ファンタジア文庫ロクでなし魔術講師と禁忌教典が似ていますが、本作の方が更にコメディ側へ寄せた内容になっています。

敵も味方も緩い性格に描かれており、角川スニーカー文庫この素晴らしい世界に祝福を!のような雰囲気をもった作品。また、主人公がクズ系というのも、「この素晴らしい世界に祝福を!」と似ている部分かもしれません。

今流行している要素が巧く組み合わされており、冒頭部分を読んだだけでも、間違いなく面白い作品であることが分かります

 

以上、GA文庫新作の「3年B組 ネクロマンサー先生」について試読レビューを書かせていただきました。非常に面白そうな作品で、11月の新作ライトノベルの中でトップクラスのオススメ作品になる予感がします。

気になった方は、是非試読などで冒頭だけでも読んでみていただければと思います。

今回も長文をお読みいただきまして、ありがとうございます。

3年B組 ネクロマンサー先生 (GA文庫)