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〈試読レビュー〉MF文庫J新作「魔力融資が返済できない魔導師はぜったい絶対服従ですよ?」!!

MF文庫Jの新作「魔力融資が返済できない魔導師はぜったい絶対服従ですよ?」!

試読が公開されましたので、レビューさせていただきます。

※試読部分のネタバレを含みますのでご注意ください。

魔力融資が返済できない魔導師はぜったい絶対服従ですよ?って?

魔力融資が返済できない魔導師はぜったい絶対服従ですよ? じゃあ、可愛がってくださいね? (MF文庫J)

著者:真野真央

イラスト:シソ

「私このまま犬でいいんじゃないかな?」「おまえプライドはないのか!?」

たりない魔力を融資します――。魔力量は規格外なのに魔法が使えない融資屋のヒカゼは、着いたばかりの魔法大国アリアウェルの創国祭で少女のスリに遭う。追い詰めると彼女はアミカと名乗り、逆にヒカゼに助けを求めてきた!?

これは、商機(ニヤリ)!早速ヒカゼは、神魔導師を自称するくせに絶対魔力量の少ないアミカを顧客第一号として大量の魔力を融資するのだが……。なにこの不良債務者、パンツまで差し押さえたのに開き直りやがったよ!「私このまま犬でいいんじゃないかな?」「……おまえプライドはないのか」ヒカゼと不良債務者どもの破廉恥&波乱の日々が幕を開く!

凸凹コンビの不良債務コメディ

大量の魔力を保有しているものの魔法が使えない主人公のヒカゼと、魔力が少ないのに殆どの魔法を使いこなせるアミカ。

能力的には相性抜群な二人が、様々な不良債務者たちとドタバタ絡むというコメディ作品。試読部分ではアミカとルーしか登場していませんが、おそらくヒカゼがアミカを助手として、色々な債務者と関わっていくと思われます。

ちょっと”ゲス”なヒカゼと、絵に書いたような”不良債務者”アミカ。文章も試読部分では終始明るく、気軽に読めるコメディ作品になっていると思います。

ヒカゼの目的は?

冒頭でアミカと契約したヒカゼですが、彼の目的はまだ明かされていません。自身の膨大な魔力を融資して、その見返りに金銭を利息として得るのかとも思いましたが、その様子もありません。

契約を完了すると、債務者の魔力が回復され次第、分割してヒカゼへ魔力が送られる仕組み。アミカを手持ちの全財産を使って助け出していますし、ヒカゼは顧客を増やして何を目指すのか、試読を読んで気になりました。

TIPS

《魔法》

魔力を消費して発動する技法。その種類や用途は様々で、他国では戦争に使われている攻撃魔法なども、アリアウェルでは日常生活に活用されたりしています。多量の魔力を消費する魔法などは、複数人で魔力を出し合い共同で完成・発動させることも可能。

《魔力》

生物や植物・鉱物などあらゆるものに宿る魔法を使うための力。総容量や回復速度には個人差があるが、健康的に暮らしてさえいれば自然回復します。通常、自分の魔力を他者に貸し与えるといったことはできないはず。