ソク読みライトノベル

ライトノベルレビューの専門サイト

〈試読レビュー〉電撃文庫新作「誰でもなれる!ラノベ主人公 〜オマエそれ大阪でも同じこと言えんの?〜」!!

電撃文庫から10月7日に発売される新作「誰でもなれる!ラノベ主人公 〜オマエそれ大阪でも同じこと言えんの?〜」試読レビュー!

前回記事リンク

tino-review.hatenablog.com

誰でもなれる!ラノベ主人公 〜オマエそれ大阪でも同じこと言えんの?〜って?

誰でもなれる!ラノベ主人公 ~オマエそれ大阪でも同じこと言えんの?~ (電撃文庫)

著者:真代屋秀晃

イラスト:karory

定価:(本体630円+税)

2017年10月7日発売

ISBN 978-4-04-893277-6

オタクでオカルトな大阪日本橋を舞台に日常系魔術群像ストーリー、ゆるっと開幕!

やれやれ系ラノベ主人公に憧れ、「異能バトルが起きたらなあ」と夢想する平凡な高校生・恭介。大阪の高校に転校してきた彼がオタ街・日本橋で出会ったのは、ダメ親の借金を返済して魔術結社からの足抜けを願う魔術師の少女、“ポンバシワルキューレ”の異名を持つデスコア系地下アイドル、異世界転生者を自称するポンコツ美女、家出中の病弱薄幸な幼女、そしてヤクザと本物の悪魔で!?
騒動の始まりは恭介が日本橋でゲットした一冊のレア同人誌。思わぬ幸運にはしゃく恭介だったが、それをきっかけに身の回りでリアル異能バトルが勃発したことには全く彼は気づかなかった……。オタクでオカルトな大阪日本橋の日常系魔術群像ストーリー、ゆるっと開幕!

試読あらすじ紹介

平凡な厨二高校生の恭介は、家の引っ越しに巻き込まれて大阪で一人暮らしを始めることになります。心の癒しを求めてオタク街の日本橋を訪れたところ、謎の魔術師少女である緋良坂結衣と出会います。
ひったくり犯を持ち前の"夢創魔術"で撃退し、荷物の持ち主である金髪碧眼の女性からお礼にレア同人誌をもらう恭介。その様子を見ていた結衣は、恭介に興味を持ちます。
結衣は彼女の父親が運営する西洋魔術結社「銀色の婚礼団」に所属。現在のメンバーは、結衣の父と結衣、無職フリーターの桐崎の三名。他のメンバーは証券会社の社長だったりキャバ嬢だったりで、もう結社には出入りしていないそう。
結衣が東京に来たのは、父親に魔術結社を畳んでもらい、真面目に働くように説得するため。結局目的は遂げられず、ギャンブル三昧の父親はそのままの様子。
今回、「銀色の婚礼団」には大手結社の「式部庁」からの依頼が舞い込んでいました。依頼内容は、最近日本橋で頻発している爆破事件の調査です。ですが、やる気のないメンバーに結衣は苛立ち…。
場面は変わってライブ会場。大阪日本橋の地下アイドル「らぶキュン☆すいーつ」のライブ終了後の楽屋。彼女たちは「猟奇、退廃、耽美」をテーマとする過激なアイドル。プロデューサーとは方向性の違いで喧嘩になるも、今の路線を貫こうとする二人。
更に場面は変わって、銀髪の青年、紫乃笛理人が登場。彼は、彼をマスターと呼ぶステファニアが修正前の同人誌を見知らぬ少年にあげてしまったことを知る。焦った理人は、少年の特徴をステファニアから聞き出し始めます…。
電撃文庫HP作品リンク

色々なポンコツ魔術師が織りなす群像劇

今回試読させていただいて、あらすじを勘違いしていたこを発見しました。
主人公の恭介が出会う結衣が、『ダメ親の借金を返済して魔術結社からの足抜けを願う魔術師の少女、“ポンバシワルキューレ”の異名を持つデスコア系地下アイドル、異世界転生者を自称するポンコツ美女、家出中の病弱薄幸な幼女、そしてヤクザと本物の悪魔』の設定を全部持っているのかと思い込んでいましたが、最初の「ダメ親の借金を返済して魔術結社からの足抜けを願う魔術師の少女」だけでしたね…、失礼しました。なんでこんな勘違いをしたかは不明ですが、良かったです。詰め込み過ぎで意味不明だと思っていましたので。
試読可能なエピソードでは、「異世界転生者を自称するポンコツ美女」、「家出中の病弱薄幸な幼女」、「ヤクザと本物の悪魔」はまだ出てきていないのかな?理人とステファニアがどれに当たるかは分かりませんが、他にもキャラクターは絡んでくるのだと思われます。

意外と強そうな厨二病主人公

本作の主人公は重度の厨二病患者ですが、手品を利用してひったくり犯を撃退するなど、実は結構凄い高校生の様子。
謎の同人誌の効果は不明ですが、ちょっと強いけど普通の厨二高校生の彼が、このポンコツ魔術師たちとどう絡んでいくのかが気になります。
 
今回の試読までは購入するつもりはなかったのですが、今は買おうかどうかちょっと迷う作品です。色々なキャラクターが織りなす群像劇。大阪が舞台のコテコテ系「バッカーノ!という感じでしょうか。
今回もレビューをお読みいただきありがとうございます。