MF文庫J「自称Fランクのお兄様がゲームで評価される学園の頂点に君臨するそうですよ?」!おすすめポイントを紹介!!
MF文庫J「自称Fランクのお兄様がゲームで評価される学園の頂点に君臨するそうですよ?」!
約1カ月ほど前に2巻が発売された本作!名は体を表すといいますか、なんといいますか…。私は1巻をねこめたる先生のイラストに惹かれて購入し、2巻もしっかり読ませていただきました。
個々のレビューもしていきたいと思いますが、まずはネタバレなしで本作の魅力を紹介する記事を書かせていただきたいと思います。
自称Fランクのお兄様がゲームで評価される学園の頂点に君臨するそうですよ?って?
著者:三河ごーすと
イラスト:ねこめたる
ゲームの結果ですべてが評価される獅子王学園。その入学試験で砕城紅蓮は手を抜き、目論み通りFランクに認定される。だが、紅蓮を心から愛する妹の可憐を学園の『悪意』が襲った時、紅蓮は真の実力を発揮する――!
可愛いヒロインたちを楽しむ作品
本作には「あっと驚く意外な展開」や「練りこまれた壮大な設定」などを楽しむ作品ではないと思います。「ノーゲーム・ノーライフ」や「ようこそ実力至上主義の教室へ」などと似た頭脳戦要素はありますが、それらほど特化していない印象です。あくまで、主人公の妹を中心とした可愛いヒロインたちを、いかに魅力的にみせるかを突き詰めたキャラクター小説に近いかと思います。
主人公である紅蓮は、裏社会を制したゲーマーです。そんな主人公があえて学園に来るわけですから、そもそも学生たちに勝ち目は殆どありません。
「普通の生活を楽しみたい」という、使い古されて逆に新しく感じるレベルの理由で、あえてFランクをキープする主人公。しかし、大切な妹に危機が迫ると、しっかり実力を発揮して救い出します。このあたりは劣化版の劣等生シリーズお兄様的なポジショニングです。
俺TUEEEな主人公と可愛いヒロインたちがキャッキャしているのを、ぼーっと楽しく読める作品。タイトルを聞いてイメージする内容と実際の内容がここまで変わらない作品って、凄いですね!
ちょっと男が好きなエロさに傾きすぎ?
前項で書かせていただいた通り、魅力的なヒロインが多数出てくる本作品。もちろんサービスシーンも数多く挿入されているのですが、若干生々しさが強いため、女の人には勧めにくい内容かもしれません。
ただ、無駄にエロい作品とは異なり、嫌にならない程度にはサービスシーンを調整してあるのが素晴らしいと思います。この調整がうまくいっていないと、ストーリーがぼやけ過ぎてしましますので。
欲を言えば、もう少し生々しさを抑えて欲しかった気はしますが、男の読者が殆どでしょうし、今のままの路線を貫いていってもいいかなぁとは思っています。
主人公が強すぎてシラケないかが心配
先にも書かせていただきましたが、本作の主人公は既に裏社会を制覇できるレベルの実力を持っています。そのため、学園のトップクラスである生徒会長クラスですら相手になるか微妙(というか普通に考えて相手にならないのでは?)。
あまりにも強い主人公の場合、敵がいなくてシラケてしまうという事態に陥りやすいです。本作も、いまのところは学園のトップたちが強そうなオーラを出していますので何とかなっていますが、早めに主人公に釣り合う敵を用意した方が良いかなと思っています。
以上、本作の魅力とちょっと心配な点について簡単に紹介させていただきました。
基本的には魅力的なヒロインが中心にいて、「頭脳戦」と「俺TUEEE」のエッセンスが味付け程度に入っている作品かと思います。
「カワイイ絵だな~」という軽めの気持ちで手に取っていただけると、ちょうど良いと思いますので、是非気になった方は読んでみてください!
今回も長文をお読みいただきましてありがとうございます。