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最高に笑える学園異能コメディ!ガガガ文庫「友人キャラは大変ですか?」の魅力を紹介!!

ガガガ文庫「友人キャラは大変ですか?」について、ネタバレなしで魅力をご紹介します!

特に1巻、久々にライトノベルで大笑いしました!

友人キャラは大変ですかって?

友人キャラは大変ですか? (ガガガ文庫)

著者:伊達康

イラスト:紅緒

俺の友達、火乃森龍牙は“本物の主人公”だ。まず、こいつは過去をほとんど話さない。で、授業をよく抜け出す。帰ってきたかと思えば、唇から血を流してたり、制服が破けてたりする(世界の敵とかと戦っているんだろう)。そして、龍牙の周りには常に誰かしら美少女がいる。そんなときは俺の見せ場だ。「おいリューガ!どうしてお前が雪宮さん(美少女)と知り合いなんだよ!」無駄に騒がしく龍牙の日常を彩る―それが“友人のプロ”たる俺、小林一郎の生き様だからな!ベストフレンダー小林がおくる最強助演ラブコメ、爆誕!!

想像していた話と全然違います!

最初「友人キャラは大変ですか?」というタイトルとあらすじを読んだとき、以下のような話を想像していました。

『テンプレな主人公キャラとヒロインたちがいて、その周囲をいつもあたふたフォローする普通の友人キャラ。友人キャラは、主人公たちがどんな異能バトルをしているのか全く知らず、日常パートでは振り回されつつも、何故かヒロインたちとフラグを立て始めてしまうというドタバタ系ラブコメ。』

…全然想像が甘かったですね。何度も作中の自称"友人のプロ"である小林くんにツッコミながら、どこに飛んでいくのか分からないお話を笑って読ませていただきました

この作品「学園異能バトル+コメディ」じゃないでしょうか?

一応ヒロインが沢山出てきてフラグとかも立ったりしますが、これは「ラブコメ」ではないことに1巻の途中で気付きました。「学園異能バトル+コメディ」っていうジャンルが一番しっくりきます。雰囲気の似た作品としては、この素晴らしい世界に祝福を!があると思います。

「このすば」の要素である「異世界ファンタジー+コメディ」のうち、「異世界ファンタジー」⇒「学園異能バトル」に変えた感じです。

物語全体を通して軽めの空気感がずっと継続しており、敵も味方も揃ってドタバタするコメディ。1巻から3巻まで通して読みましたが、あっさり楽しく読むことができました。

特に1巻が秀逸!

3巻まで読ませていただきましたが、特に1巻の中盤~後半にかけて、この物語がどこに着地するのかが全く分からず、ワクワクしながら読むことができました。コメディにかなり傾いた作品ですが、ここまで文章で笑わせることのできる構成力と表現力は凄いと感じます。

コメディ寄りの作品はいくつか読んでいたのですが、いままで面白さでは「このすば」がちょっと頭ひとつ抜けていると感じていました。ですが本作の、特に1巻を読んだ際、「このすば」を読んだ時と同じくらい笑うことができました!面白い作品読めたなぁという満足感でいっぱいです。

恋愛要素は少なめです

高校生たちのもどかしくて、胸が締め付けられるような恋愛描写は、あまりこの作品にはありません。あまり本筋とは関係なく、あくまでコメディ傾向の強いスパイスとしての恋愛要素があるのみです。

恋愛系の作品が読みたい場合は、他の作品を読んだ方がいいかもしれません。

ですが、笑いたいときに読むものとしては最高の作品だと思います!

 

以上、ネタバレなしで魅力を書かせていただきました。

本当に最高レベルに面白いコメディ作品でしたので、楽しい気分になりたい方は是非手に取ってみてください。

今回も長文をお読みいただきまして、ありがとうございます。