〈試読レビュー〉電撃文庫「お前(ら)ホントに異世界好きだよな〜彼の幼馴染は自称メインヒロイン〜」！！

電撃文庫11月新作「お前(ら)ホントに異世界好きだよな〜彼の幼馴染は自称メインヒロイン〜」！

公式の試し読みについて、レビューさせていただきます。

著者：エドワード・スミス

イラスト：ERIMO

異世界なんてフィクションだよ、フィクション！

そう信じていた俺が、異世界を渡り歩くことになるとは……。

異世界なんて、現実にあるわけないだろ。フィクションだよ、フィクション。幼馴染の亜希奈はアニメやラノベが趣味で異世界ラブ！なようだが、まったく俺には理解できんわ!! ……そんな現実主義者の俺が、世界神会議から依頼され、神々の代行者として異世界の平和を守ることになろうとは――！

異世界の魅力が詰まったドタバタ・ファンタジー、開幕!!

本作の主人公、㓛刀匡一郎は、世界神会議の代行者として、様々な異世界に召喚されて、現世に戻らない者たちを送還させることになります。世界神会議より、"代行者の証"という力を分け与えられた匡一郎は、幼馴染の自称メインヒロイン亜希奈と共に、最初の依頼へと挑みます。

異世界に召喚された現世界人を帰還させるために、新たに現世界人である匡一郎を召喚していることに若干違和感を感じますが、従来の異世界召喚モノのセオリーを外した意外性のある設定だと思います。

姉と二人で暮らしている、高校生の匡一郎。彼には、休日のたびに遊びに誘ってくる美少女、亜希奈という幼馴染がいます。亜希奈は、異世界モノが大好きで、頻繁に匡一郎を誘って異世界アニメの上映会を実施。それが原因か、匡一郎は異世界モノにウンザリしている様子です。

いつも通り、幼馴染に遊びに誘われた匡一郎は、水族館へと二人で出かけることに。部屋の扉を開けると、二人は突如異世界へと召喚されてしまいます。

設定的にはほとんど普通の高校生である匡一郎が、なぜ異世界の現世界人を帰還させる代行者に選ばれたのか、試読部分だけでは不明です。異世界モノにウンザリしているという理由だけでは弱いので、何か特別な理由が、物語と絡めて設定してあれば面白いかと思います。

以上、「お前(ら)ホントに異世界好きだよな〜彼の幼馴染は自称メインヒロイン〜」について、試読レビューさせていただきました。

従来の異世界召喚モノから少し外した設定になっており、王道のストーリーに飽きた方には良いかもしれません。是非気になった方は、本作を手にとって頂ければと思います。

今回も長文をお読み頂き、ありがとうございます。

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