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《内容ネタバレ》MF文庫J「図書迷宮」用語集!

MF文庫J新作の「図書迷宮」!

本作の内容を整理するため、用語をまとめさせていただきます。

図書迷宮 (MF文庫J)

図書館都市アレクサンドリア

あらゆる書物が眠る遺跡書庫の街。地下には図書迷宮が存在し、昇降機にて迷宮へ移動可能。多数の探索ギルドが存在し、図書迷宮を探索して神の遺産たる技術や文化を収集しています。図書迷宮から発掘された科学技術は民間転用され、何十万もの人々の生活を支えています

薬草院

”学ぶ意思を持つものならば、悪魔でも死神でも受け入れる”を理想とする図書館都市四大ギルドのひとつ。総本山は天に伸びる大樹のようなアレクサンドリア大薬草院。奥月の父も在籍していた探索ギルドでもあります。

偉大な博士(ドクトルマグナ)

四大ギルドの第三位「薬草院」の中でも最優の探索者にのみ与えられる、ギルド最高位の学位・職位であり称号。迷宮探索、書籍研究、魔法戦闘、後進育成と万事に秀でた超人。

魔導書

千一頁の最後の祈り

アルテリアから渡された魔導書で、持ち主の記憶をそっくりそのまま書き写す本。八時間ごとに記憶がリセットされる主人公にとって生命線となる魔導書。本書の数十センチ範囲内にいる間、重要な記憶が書き込まれ、逆に本にある記憶は主人公へ転写されます。また、主人公が覚えていない八時間以上前の記憶は書けず、千頁までしか記録残量がありません。

また、”記録の改編”により知識を獲得することも可能。ただし、”その知識・記憶を得る方法を知っていること”と、”物理的な改竄を必要としないこと”が記録の改変の条件であるため、筋肉量を増加させたり、魔法運用能力を取り戻したりなどは不可能です。

記憶を取り戻す本

主人公が五年前の真実を知るために探し求めている本

折り紙マイスターになるための折り紙セット

アルテリアの持つ、ナイフなどの日用品に変化する折り紙。魔法運用能力がなくとも、使用可能です。

論理障壁用の本

図書館都市でも一般的な個人防御手段の一つで、”論理障壁”という魔力回路を用いた自動展開式の防御魔法の総称。熟練の術者が練り上げた論理障壁は、極めて強固な盾となります。

収納本

荷物を異空間に収納しておける魔導書。限界容量が個別に定められています。

常記書

複数冊で構成され、一冊に記入した内容を他の本に共有する機能があります。

映し鏡の写し紙

接触した他の魔導書の一頁を、魔法的な機能も含めて一回だけ複製することが可能な魔導書。

恒真の尋問書

書き込んだ質問への返答がYESだった場合に限り、いかなる相手にも返答を強要できる強制尋問書。詠唱中に尋問を行うことで、対魔法としても活用可能

再製紙用再生紙

一度使った本を再使用することができる魔導書。

停時式超速達封筒

宛先まで超高速で届く封筒(切手貼付済)

図書迷宮の吸血鬼譚

”千一頁の最後の祈り”の原点にして、”記憶を保管できる本”の原典。魔王アルテリアが奥月の父に掛けられた忘却の呪い(三分二十六秒ごとに記憶が消去される呪い)から自身を守るために探し出した、ランクAの魔導書。

吸血鬼の真祖

図書迷宮に跋扈する迷宮生物(モンスター)の中でも、最も警戒すべき凶悪な化物。直射日光を浴びても滅びない、上位の吸血種。本作中ではアルテリア・アル=アタナシア=アムナシア=アウサナシアを指します。別名、図書迷宮の銀の夜

能力喰らい

アルテリアの異名で、別名タレントイーター。彼女は血を吸った相手の記憶を喰らい、増幅し、自らの能力とすることができます。腕力、知力、魔力、治癒速度など、あらゆるものを強奪可能。アルテリアの眷属となった奥月も、微弱ながらタレントイーターの能力を行使でき、”記憶改竄”と”自己吸血”により、十数倍程度の能力向上が可能です。

変異性ショック

”吸血鬼の贄”である主人公が、外傷などにより大量出血した場合、不足した人間性を、吸血鬼性が埋めることになります。その際に流入する吸血鬼性への拒絶反応のことを変異性ショックと言い、発症は狂死と同義です。

魔力回路

世界に満ちる魔素を精錬する、精錬路のこと。人類は一般的に神経系を基盤とする一本の「主要回路」を持っており、一つの回路には一つの魔法しか装填できないので、効率よく回路を運用することが魔法戦闘の鍵となります。

魔法の使用には、まず魔導書の呪文ページを開き、書き込まれている呪紋と魔力回路を接続します。次に魔素を呼吸により吸引し、詠唱しながら回路へ流します。詠唱は数種類のキーワード、つまり呪文から成り、呪文を唱え終えることで、魔法が回路に装填されます。魔法の発行タイミングは自由に設定でき、戦闘前に先行詠唱して隙を減らすか、回路を空けて適応戦術を取るかの選択も重要。

副次回路と二重回路

副次回路は主要回路とは異なり、無詠唱の自動展開式魔法が装填可能。また、二重回路とは、一つの回路に複数の魔法を装填することが出来る特殊な能力のことを指します。

対魔法

魔法は魔素と魔導書、魔力回路、呪文詠唱がなければ構築不能。そのため、敵の詠唱を阻止する魔法や、魔素の流れを阻害する魔法を撃つことで、魔法の発行を阻止することが出来ます

更に、魔法を打ち消す対抗呪文は、回路を占有するというデメリットはあるものの、詠唱速度が速いため、敵の詠唱が自分よりも早い場合でも対応が可能になります。また、技後硬直も通常の魔法に比べて対抗呪文の方が短いため、敵の隙を突ける可能性もあります。

護符の水晶

最愛の息子を守るため、奥月の父が持てる技術の全てを注ぎ込んで作り出した魔道具。一回しか使用できないものの、絶対防御魔法が封入されています。

図書迷宮と図書館

図書迷宮の大部分は正六角形の”閲覧室”。しかし、稀に”図書館”と呼ばれる大規模書庫が発掘されます。図書館はそれぞれ固有の特色をもっており、「刃鉄の図書館」や「黒森の図書館」、「浮嶽の図書館」など二つ名で呼ばれます。

「浮嶽の図書館」のように、本の発掘が落ち着いた図書館は、人々の居住区として活用されています。