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〈試読レビュー〉角川スニーカー文庫新作「ワンワン物語」!!

角川スニーカー文庫の新作「ワンワン物語~金持ちの犬にしてとは言ったが、フェンリルにしろとは言ってねえ!~」について試読レビュー!

ワンワン物語って?

ワンワン物語 ~金持ちの犬にしてとは言ったが、フェンリルにしろとは言ってねえ!~ (角川スニーカー文庫)

著者:犬魔人

イラスト:こちも

念願かなって飼い犬になれたはずが、転生したその体は―フェンリル!?

過労死したロウタの願いは、もう働かなくていい金持ちの犬への転生。その願いは、慈悲深い女神によって叶えられる。優しい飼い主のお嬢様。美味しいご飯と昼寝し放題の毎日。しかし、ある日気づいてしまう。

「大きな体、鋭い牙、厳つい顔……これ犬じゃなくて狼だ!?」快適なペットライフを守るため、ロウタは全力で犬のフリをするが、女神の行きすぎたサービスはそれどころではなかった。

狼は狼でも、伝説の魔狼王フェンリルに転生していたのだ!

日常系ペットライフ物語

本作の主人公は、現世で過労死したロウタ。女神によってフェンリルに転生したロウタは、優しい飼い主のお嬢様と共に、ほのぼの異世界ライフを開始します。

この作品の注目すべきポイントは”キャラクター”です。主人公が犬(フェンリル)という特殊なキャラクターであり、元人間とは思えない適応力を見せてくれます。また、世界観・設定は通常の異世界ファンタジー系、ストーリーはほのぼの日常系という組み合わせの作品。キャラクターが好きになれない場合は、本作に感情移入することは難しいと思いますので、試し読みいただいてからの購入をオススメします。

軽く読んで笑いたい方にオススメ

本作には重厚な因縁なども存在せず、ほのぼのとしたストーリーと、主人公とその周辺のちょっと変な登場人物たちのコメディが中心になっています。

短い日常系エピソードが複数繋がってストーリーが進んでいきますので、ちょっと時間が空いた時に軽く読む本に向いている印象。キャラクターたちは全員愛嬌があり、読んでいてたまにクスっと笑えるような明るい作品です。

次巻が読みたくなる”ストーリー”が必要

日常系作品は短編エピソードの連続のため、次の巻を読みたいと読者に思わせる”引力”が弱い印象があります。ほのぼのエピソードを中心としつつ、”次の巻も買って読みたい”と思わせるストーリーがあれば、より魅力的な作品になると思います。

 

以上、角川スニーカー文庫の新作「ワンワン物語」について試読レビューさせていただきました。小説家になろうである程度まで作品を読むことが出来ますので、気になった方は是非読んでみてください。

今回も長文をお読みいただき、ありがとうございます。

小説家になろう試読リンク

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