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GA文庫「魔法使いにはさせませんよ!」魅力をご紹介!!

GA文庫「魔法使いにはさせませんよ!」!

ネタバレなしで作品の魅力を紹介します。

※新作のため、内容ネタバレ記事は発売日の二週間後を目安に投稿予定です。

魔法使いにはさせませんよ!って?

魔法使いにはさせませんよ! (GA文庫)

著者:朝日乃ケイ 

イラスト:九童まいむ
ハチミツトラップ活劇!ここに開幕!
人類を脅かす≪侵略獣≫に対抗できる「魔法使い」
純潔を守り通した男子のみが覚醒できるというが、魔法使い候補生である鞘波黒刃は、いま≪侵略獣≫をも上回る脅威に直面していた。
それは1人の魔法少女白啾なしろ。自他共に認める美少女である彼女は、なぜだか薄いネグリジェをまとって黒刃に「逆夜這い」をしかけてくるのだった。
「わたしの初めて、捧げたいんです。わたしなんかじゃ……不服ですか?」
ともに≪侵略獣≫と戦う立場でありながら、なぜか魔法使いの将来の芽を摘み取ろうとする「魔法少女。人類が存亡の危機に瀕する中で繰り広げられるハチミツトラップ活劇!

可愛い”魔法少女”のハニートラップを楽しむ作品

本作の最大の魅力は、魔法少女”白啾なしろのハニートラップ場面かと思います。

日本魔法使い育成学園高等学校に、何故か入学してくる”魔法少女”の白啾なしろ。隙あらば主人公の黒刃の童貞を奪おうと、「逆夜這い」などのアプローチを仕掛けてきます

可愛い女の子に迫られる主人公を楽しむことが全てですので、そんな展開が好きな方にはオススメの作品です。

ディテールの詰めが甘い

本作の舞台は、異界から現れる”侵略獣”への対抗手段として、”魔法使い”及び”魔法少女”が存在している世界です。

ただ、”なぜ異界から主人公たちの世界へ侵略獣が送り込まれるのか”や、”なぜ魔法使いと魔法少女は仲が悪く、互いの足を引っ張るのか”などの、そもそもの舞台の詳細設定が曖昧になっているため、ストーリーを期待して本作を読むとかなり期待外れの可能性があります。

色々と説明が不足している為、全てのキャラクターの行動が不可解になり、物語としては不完全な印象。2巻以降が刊行されるのであれば、もう少し設定を表に出された方が良い作品です。

本作に関しては、美少女のハニートラップを楽しむ作品と割り切って読んでいただいた方が、楽しめるかと思います

本文とイラストの大きな矛盾

ライトノベル作品特有のものですが、本文とイラストの内容に矛盾があるのが気になります。

他作品でもたまに見かけますが、本作の一番の魅力ポイントであるハニートラップの場面の挿絵でやらかしてしまっているのが特に残念だったかと思います。

作品における”一番のセールスポイント”のミスには最も注意しないと、良いものが出来上がっていても一気にシラケてしまいます。

 

以上、魔法少女好きには一定の需要がありそうな作品ですので、気になったかたは是非一度読んでみていただければと思います。

今回も長文をお読みいただきまして、ありがとうございます。

試読レビューリンク

tino-review.hatenablog.com