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ヒーロー文庫「群青の竜騎士」の魅力をご紹介!!

ヒーロー文庫の新作「群青の竜騎士」!

10月30日発売予定の新作について、魅力をご紹介します。

群青の竜騎士って?

群青の竜騎士 1 (ヒーロー文庫)

著 : 尾野灯

イラスト : 巖本英利

複葉機とドラゴンが飛び交う重厚ファンタジー航空戦記

策謀に巻き込まれた異国の少女を若き飛行士が救う! テルミア空軍第一航空隊所属の結城文洋は、炭鉱を巡り戦争中の三都同盟との交戦中、戦場には不釣合いな少女と邂逅する。その場は戦闘中止となり撤退したものの、次に戦場に出たとき、文洋は敵軍の飛行船に撃ち落とされてしまう。しかし、テルミアを守護する伝説の青竜フルメンの裁きにより、敵軍も墜落。戦争はテルミアの星誕祭が終わるまで一時休戦となる。近くの領地に堕ち、手当てをされた文洋が自宅に戻ると、そこに待っていたのは戦場で出会った少女レオナだった。飛行船から投げ出されたレオナを、アパートメントの大家ローラが見つけて保護したのだという。話を聞けば、レオナは実家を取り潰さんとする貴族の策略で戦場に駆り出されていた。実家に残された弟ルネを救出したいと願うレオナに、文洋とローラは協力することに決めるのだが――。

科学とファンタジーの融合

本作の舞台は、剣と魔法のファンタジー世界が発展し、1910年代前後の科学力を持っている世界。飛行機の性能としては、第一次世界大戦前後のスペック。炭鉱をめぐっての戦争が起こっており、時代背景的にも1910年前後の第一次世界大戦前に類似していそうです。

大きな戦争に向かっていく周囲の空気感と、伝説のドラゴンなどの大いなる神秘。ただ空を飛ぶことが好きな主人公と、貴族の策略に翻弄されるヒロイン。どこか近代戦争モノ特有の物悲しさを漂わせつつ、ファンタジーの神秘に魅せられ、時代を強く生き抜くキャラクターの強さを感じることのできる作品だと思います。

戦闘機に関するこだわり

表紙にも出ている通り、本作には戦闘機が登場します。それらの描写から飛行機への強いこだわりを感じ、読者側もその魅力を感じられると思います。

表紙の戦闘機は複葉機で、フランスのスパッドⅦに似たフォルム。管理人は複葉機が形状的に好きなので、素晴らしいと思います。

敵戦闘機だけでなく、ドラゴンなどのファンタジー生物とも”バレルロールアタック”や”ハンマーヘッドターン”、”ウイング・オーバー”などの技を駆使して戦うのを想像すると、半端ない格好良さを感じます。

落ち着いた雰囲気で楽しめる物語

本作はなろう小説に掲載されており、その時に読んだ印象では、”非常に落ち着いた雰囲気”の中で、物語に集中できる作品だと感じました。モノローグ部分も落ち着いた読みやすい文章で、ノイズのような文章もなく、ストーリーがすんなりと頭に入ってくるようなイメージです。

映画的な構成で、戦闘シーンも鮮やかかつ迫力を感じますので、アニメや映画などの動画コンテンツとも非常に相性がいい作品だと思います。

 

10月のヒーロー文庫作品で管理人が最も気になる作品をご紹介しました。

気になった方は、是非手に取っていただければと思います。