ソク読みライトノベル

ライトノベルレビューの専門サイト

《内容ネタバレ》「冴えない彼女の育てかた」1巻をレビュー!!

富士見ファンタジア文庫の名作!「冴えない彼女の育てかた」1巻をネタバレありでレビューします!

※「冴えない彼女の育てかた」1巻のネタバレを含みます。ご注意ください。

※作品未読の方は、以下の特集記事をご覧ください。

ブログ内リンク

tino-review.hatenablog.com

冴えない彼女の育てかた (富士見ファンタジア文庫)

1巻内容ダイジェスト

本作の主人公である安芸倫也は、家の近所の探偵坂で運命の出会いを果たします。白いワンピースに白い帽子、舞い散る桜。すべてを運命的に感じた安芸は、運命の少女を題材にしたギャルゲーを作ることを決意します。

高校2年生となってひと月が経つ頃、運命の少女がクラスメイトの加藤恵だと分かります。ただ、余りにもキャラが死んでいて目立たない加藤さんに、安芸は現実の厳しさを知ります。

安芸は加藤さんを最高のメインヒロインにすべく、自宅でギャルゲー講座を開始します。加藤さんも素直にギャルゲーに付き合う中、安芸の策略に嵌った幼馴染の英梨々が突入。加藤さんにも"オタクな人気イラストレーター"という英梨々の本性がバレることに。学校では"親が外交官のお嬢様"で通っていた英梨々の本性に、加藤さんも驚きを隠せません。

別の日 、安芸は加藤さんを連れて電車で和合市のとあるサイン会へ向かいます。既に小説「恋するメトロノームを全巻読んでいた加藤さんは、作者が同じ学校の詩羽先輩だと知って驚きます。

最強のギャルゲー制作布陣を計画した安芸でしたが、肝心の企画書が難航。期限が迫りつつも、加藤さんと過ごしていた最近の出来事をベースに企画を作ることで、何とか企画書を完成させます。

企画作成後、久々に外に出た安芸は、探偵坂で再び加藤さんに出会います。英梨々と詩羽先輩によって演出された加藤さんは、安芸の理想であり、現実では諦めかけていた"メインヒロイン"でした

安芸はメインヒロインが加藤さん、シナリオを詩羽先輩、原画を英梨々とする最高のメンバーで、ギャルゲー作りを開始します。

後半の展開が急ぎ足に

何とか1冊に話をまとめようとしたためか、後半の英梨々と詩羽先輩のサークル加入のくだりが少し唐突な印象です。安芸が頑張って作っていた企画書が、英梨々や詩羽先輩加入にあまり影響しない展開となっているため、少し残念でした。

ただ、アニメでは安芸くんの企画書作成の手助けをするため、加藤さんが英梨々と先輩に協力を依頼する流れに改変されています。探偵坂で安芸を元気付けた後、加藤さんと協力して企画書を作成し、英梨々と先輩に企画を認めてもらって加入してもらうという流れ。丸戸先生が監修されているため、アニメはより良い展開となっているのが魅力です。

普通な加藤さんとテンプレな二人

加藤さんは目立たず、感情を殆ど見せないヒロインなのに対し、英梨々と詩羽先輩には多くのテンプレ要素が詰め込まれています。英梨々は金髪ツインテールツンデレ幼馴染キャラ。詩羽先輩は誘い受け系黒髪ロングキャラ。どこかで見たことがあるような二人のキャラを差し置いて、普通な加藤さんをメインヒロインとした丸戸先生。昨今の萌え産業に対する、丸戸先生の挑戦が始まった1巻でもあります。

 

今回は1巻について内容ネタバレと、レビューをさせていただきました。20日に発売される13巻に向けて、既刊を引き続きネタバレレビューしていく予定です。

2巻ネタバレレビュー

tino-review.hatenablog.com

ブログ内リンク

tino-review.hatenablog.com

tino-review.hatenablog.com

tino-review.hatenablog.com