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電撃文庫「ストライク・ザ・ブラッド」シリーズの魅力をご紹介!!

電撃文庫の人気シリーズ「ストライク・ザ・ブラッド」の魅力について、本編のネタバレなしでご紹介していきます!

11月には最新刊である18巻が出る本シリーズ。

気になった方は是非紹介記事をお読みになってください!!

ストライク・ザ・ブラッドって?

ストライク・ザ・ブラッド (1) 聖者の右腕 (電撃文庫)

著者:三雲岳斗

イラスト:マニャ子

“第四真祖”── それは伝説の中にしか存在しないはずの世界最強の吸血鬼。十二体もの眷獣(けんじゅう)を従え、災厄を撒き散らすといわれる幻の吸血鬼が、日本に出現したという。その“第四真祖”監視と抹殺のため、政府・獅子王機関は“剣巫(けんなぎ)”と呼ばれる攻魔師(こうまし)の派遣を決定。しかしなぜか監視役として選ばれたのは、見習い“剣巫”の少女、姫柊雪菜(ひめらぎゆきな)だった。対真祖用の最強の霊槍(れいそう)を携え、魔族特区“絃神(いとがみ)市”を訪れる雪菜。そこで彼女が遭遇した“第四真祖”暁古城(あかつきこじょう)の正体とは!?

爽快なバトルエンターテイメント

本作は"吸血鬼"を主人公とテーマにした世界観です。吸血鬼モノといえば、設定が複雑で独自設定が沢山出てきたり、ストーリー全体として陰鬱な空気感が流れたりしているのをイメージしますが、本作の場合は全く違います。

あまり複雑な設定や伏線もなく、次々登場人物がリタイヤしていくような殺伐とした空気感もありません。年下の美少女かつ相棒である姫柊と吸血鬼の真祖である主人公が、キャッキャしつつ敵をズドーンと倒す爽快感溢れるエンターテイメント小説です。

似た雰囲気の作品としては、ヘヴィーオブジェクトが近いと思います。キャラクターをメインに描きつつ、バディものということで。最大の違いは相棒が美少女ということでしょうか。

ストーリーの展開

大筋としては、①主人公たちの前に謎の美少女が問題を抱えて出現⇒②敵の襲撃により主人公がピンチ⇒③美少女の血を吸って主人公が新しい眷獣を手に入れる⇒④主人公「ここから先は、第四真祖(オレ)の戦争(ケンカ)だ!」、姫柊「いいえ、先輩。私達の聖戦(ケンカ)です!」⇒⑤敵を倒してエピローグという流れを取っています。

「登場する美少女」が何者なのか?という点と、「新しく手に入る眷獣」はどんな能力なのか?が毎巻の焦点になっているかなと思います。

流れ的には少し単調にも見えてしまいますが、これは三雲先生のコンセプトで、読者のストレスが極力少なくなるように配慮されて作られているからだそうです。実際、前の巻を忘れてしまっていても、すんなり次の巻に入れますし、ストレス展開もありませんので、読後感は非常に爽快な作品です。

意外とハーレム系作品ではなくストイックな作品

毎回新たな美少女が主人公に絡んでくる本シリーズですが、全巻の表紙が姫柊で統一されているように、基本的に相棒は固定されています。色々な美少女が巻を追うごとに主人公の周りをウロチョロしはじめて、それに対して姫柊がプリプリ怒る的な雰囲気の作品ですので、恋愛面についても読者がストレスを感じるほど描写はされていません

まぁ、主人公がモテモテなのはハーレム系作品と同じなんですが…。

こんな方にオススメの作品

本作は鎌池先生のとある魔術の禁書目録ヘヴィーオブジェクトが好きな方は非常にマッチすると思います。逆に、重厚なストーリーや複雑な伏線を期待されている方にはあまりオススメできない作品かとも思います。

本作はアニメ化されていますので、本作をまだ見たことがない方の場合は、まずアニメで肌に合うかどうか見ていただくのも良いかもしれません。キャラクター押しの作品ですので、アニメ映えしています。アニメの雰囲気が好きになれる方でしたら、きっと本作も楽しく読んでいただけると思います。

 

以上、今回は電撃文庫の「ストライク・ザ・ブラッド」について紹介させていただきました!

気になった方は、是非ご覧になってみてください。

今回も長文にお付き合いいただきましてありがとうございます。