MF文庫J「ワキヤくんの主役理論」!他サイトレビューをもとに作品について考察!
先月MF文庫Jより刊行された「ワキヤくんの主役理論」!
今回は、いくつかのレビューサイトのコメントを確認して、本作についてもう一度考察していきたいと思います。
※他サイトレビューの要点をまとめて記載しています。ネタバレがありますのでご注意下さい。
※以下記事にネタバレなしで魅力を紹介しています。
ワキヤくんの主役理論って?
著者:涼暮皐
イラスト:すし*
定価:本体580円(税別)
ISBN978-4-04-069347-7
MF文庫J編集部ブログ
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Amazonカスタマーレビュー(2017/10/1時点)
★★★☆☆ 3.0(2件)
まずは、Amazonカスタマーレビューから確認してみました。コメントは2件で、☆5と☆1の両極端な評価となっています。
Amazonカスタマーレビューリンク
Amazon.co.jp:カスタマーレビュー: ワキヤくんの主役理論 (MF文庫J)
☆5の方の評価
「面倒くさい」のが良かったというご感想。管理人も同様の感想で、確かにこんな青春を送ることができたら楽しかったと思います。クラスメイトと同棲しながら別に彼女を作ろうとする。文字にすると未那がゲスく感じるのは気のせいでしょうか。
☆1の方の評価
確かに冒頭のお色気シーンは唐突でしたね。後で叶がそのシーンについて理由を明かすので、個人的にはアリだと思っていましたが、嫌悪感を示す方もいらっしゃるかもしれません。
読書メーター(2017/10/1時点)
読書メーターには14件のレビューがありました。同月同レーベルから出た新作の「幸運なバカたちが学園を回す」が8件、「バブみネーター」が20件なので、レビュー数的にはまずまず集まっている印象です。高評価だった部分と、低評価だった部分をそれぞれピックアップしていきます。
読書メーターリンク
高評価
・いがみ合いながらも息の合ったやり取りが楽しい
・お前らさっさと付き合っちゃえよ!
・複数の考え方があることを若い読者に説明するのに最適
・読んでいて自然とツッコんでしまう面白さ
・二人の行く末が気になる
・旧友の存在が気になる
・王道ど真ん中の青春活劇
・さなかを始めとするクラスメイトに共感
・主人公に好意を持っているヒロインが苦しむ描写が、ワンパターンなラブコメ展開でなく良い
・某ゲーマーズの景太と千秋を見ているかのようにニヤニヤ
・主人公が無自覚に口説き文句をサラっと言うのが面白い
低評価
・ストーリーのひねりが足りない
・脇役哲学がしっくりこない
・設定が都合がよすぎる
・同居生活の始まりの描写を厚くしてほしい
良い点については、管理人も面白いと思ったところが多く挙げられていました。特に某ゲーマーズとの対比は管理人も感じています。個人的な印象ですが、叶は某ゲーマーズの千秋をベースに亜玖璃の腐れ縁要素をプラスしたイメージです。最高に面倒くさくて最強な面白ヒロインですね。
また「主人公に好意を持っているヒロインが悲しむシーン」は、言われてみると確かにラノベのラブコメでは意外と少ないのかもしれません。このあたりを丁寧に描写されているから、キャラクターに愛着が湧くのかもしれませんね。
悪い点については、なるほどと思いました。確かに本作は王道の青春ラブコメを純粋に突き詰めていっているイメージです。あくまで個人的にですが、涼暮先生は王道を丁寧かつ面白く描くのが巧い先生で、トリッキーな要素や大きくひねった展開はあまり使われない印象を持っています。そこが先生の魅力でもあると思っていますので、ここは好みが分かれるところだと感じました。
「青春ラブコメ」というジャンルの中で一人ひとりのキャラクターが丁寧に繊細に面白く描かれていく綺麗な作品といいますか…。ストイックな巧さがカッコイイと思います。
あと、同棲生活の始まりについて、もっと描写がみたかったのには共感しました。たしか、メロンブックスの購入特典SSが壁を壊した後に大家さんと話すときのお話だったはずです。管理人はアニメイトで購入したので、カレーのお話しか分からず気になっています。
自分の感想と考察だけだと偏ってしまいそうでしたので、今回は他サイトのレビューも踏まえて考察してみました。他の方の感想が分かって、結構楽しく記事を書けたと思います。
今回も長々と本記事をお読みいただきまして、ありがとうございます。
1巻ネタバレレビュー