2017年10月電撃文庫新作レビュー!あらすじから見極めます!!
電撃文庫2017年10月発刊予定の新作4点について、あらすじ等から「傑作」もしくは「駄作」を予想!
どんな傑作、名作、良作も最初はただの新作。良い作品を見逃さないようにアンテナを張っていきます!
記事はオススメ順に記載!
期待度No.1!オチ次第で化けそう!?
桜の木の精霊にかけられた呪いとは!?僕と山吹さんの青春ミッションスタート!
「ねぇ、あかりちゃん。ぼく、やくそくするよ」
それは幼い頃に幼馴染の山吹灯里と交わした約束。けれども、今ではきっと青葉喜一郎しか覚えていない約束。
それから時は流れ、二人は自然と疎遠になり気付けば高校生になっていた。地味な喜一郎とは違い、すっかり誰もが認める美人になった灯里だったが
――『今から貴様は呪いを受ける』突然ふりかかった“青春の呪い”によって、彼女の存在は徐々に消されていき!? 彼女を救うためには、数々の青春(試練)をこなすこと!?再び動き出した二人の時間。一度しかない高校生活を、少年少女が全力で駆ける青春ラブコメディ。
道草先生は電撃文庫から初出版!かにビーム先生のイラスト良い!!
あらすじを読んだ印象では、以下が良作になるポイントかと思います。
・山吹さんが呪われた理由と、それを主人公が知るまでの経緯
・主人公が全力で助ける(助けなければならない)と決意するまでの描写
・ラストがご都合主義感満載で終わらないかどうか
展開とオチ次第でかなりの良作っぷりが期待できそうですので、試し読みが解禁されるまで楽しみです!!
陰キャがどこまで描き切れるか!?可能性は未知数!
陰キャになりたい陽乃森さん Step1
著者:岬 鷺宮
イラスト:Bison倉鼠
定価:(本体610円+税)
2017年10月7日発売
ISBN 978-4-04-893402-2
「わたしに陰キャを教えてよ!」わかり合えない俺たちの、異文化激突ラブコメ!
陰キャと陽キャ――俺たちに課せられた、透明な上下関係。お互い理解し合うことはできないし、そばにいても生まれるのは不幸だけ。だから俺は思っていたんだ。陰キャと陽キャは、別々に暮らすべきだと。なんなら、学校やら自治体レベルで、隔離して生きていくべきだと。なのに――そんな俺らが集う通称「陰キャ部」。陰キャだけの安息の地に、彼女はやってきた。
陽キャ中の陽キャ、リア充中のリア充、陽乃森さん。しかも、彼女は「陰キャになりたい」なんて言いだして……え、ちょ、本気!?自分が言ってることの意味わかってる!?わかり合えない俺たちの、異文化激突青春ラブコメ!
著者の岬先生は、電撃文庫よりデビュー作「失恋探偵ももせ」の他、「魔導書作家になろう」「読者と主人公と二人のこれから」など数点作品を出版されています。
この作品タイトルを目にしたとき、富士見ファンタジア文庫「おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!」を連想しました。本作はオタクではなく「陰キャ」を題材にしていますが、「陰キャをどういうものとして描くか」が最大のポイントになるかと思います。また、タイトル的にも王道感を感じますので、展開が簡単に読めてしまうようなストーリーラインでは物足りなく感じる可能性があります。
ある意味で難しい題材ですが、何作も物語を書いてこられたベテラン作家さんですので、試し読みまで期待して待ちたいと思います!
浅い設定の俺TUEEEだと冷めてしまう?
Disファンタジー・ディスコード 異世界が嫌いでもエルフの神様になれますか?
著者:囲恭之介
イラスト:凪白みと
定価:(本体630円+税)
2017年10月7日発売
ISBN 978-4-04-893400-8
ファンタジーをぶっ飛ばせ! SF好きな俺が異世界無双する話!
兵悟の前に現れたのは亜麻色の髪をした巫女・ピュティをはじめとするエルフ族と、彼らを脅かすリリパット族。エルフたちが信奉する唯一神デウス・エクスマキナになりすましたロボットを駆り、兵悟はファンタジー世界で無双する一方、嫌いなはずのファンタジーの住人であるピュティに次第に惹かれていき――?一人の高校生がファンタジー世界を救う異世界ファンタジーが登場!
著者の囲恭之介先生は、電撃文庫で「バリアクラッカー」を執筆されています。あらすじを読んだところ「異世界転生」+「SF」に軽めのラブコメを絡める物語のような印象です。異世界転生後にオーバーテクノロジーで主人公が無双する物語は多く存在していますが、深い設定がなくただ単に「圧倒的に勝ち続ける」だけの場合、作品が面白くなくなっているように感じています。
異世界の巫女との恋愛模様をしっかりと書き上げるのか、深く練りこまれたロボット含めたメカ設定や世界観設定で深みのあるバトルものとするのか、どちらかにベクトルを振り切った方が面白くなりそうに思います。試し読み次第ですが、あらすじ的には「あぁ、いつもの量産型なろう系ね」的な危険な香りが…。
ヒロインの子が設定盛りすぎていて胸焼けしそう…
誰でもなれる!ラノベ主人公 〜オマエそれ大阪でも同じこと言えんの?〜
著者:真代屋秀晃
イラスト:karory
定価:(本体630円+税)
2017年10月7日発売
ISBN 978-4-04-893277-6
オタクでオカルトな大阪日本橋を舞台に日常系魔術群像ストーリー、ゆるっと開幕!
騒動の始まりは恭介が日本橋でゲットした一冊のレア同人誌。思わぬ幸運にはしゃく恭介だったが、それをきっかけに身の回りでリアル異能バトルが勃発したことには全く彼は気づかなかった……。オタクでオカルトな大阪日本橋の日常系魔術群像ストーリー、ゆるっと開幕!
あらすじを読むだけで伝わるヤバさ…、圧倒的な駄作か奇跡の名作か全く読めないですね。著者の真代屋秀晃先生は大阪出身のベテラン作家さんなので、この圧倒的な設定モンスターヒロインをどう料理されるのか、興味はあります。
平凡な男子高校生と設定モリモリヒロインのドタバタ日常異能バトルは、ご当地感も強く、ある意味突き抜けていて面白いのかもしれません。…人には怖くて進められませんが。
試し読み次第ですが、取り合えず一番オススメ度の低い4番目としました。
以上、あらすじの印象から見た電撃文庫新作レビューでした!!